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2011年 7月30日
アルファーアビエィション運航所レポート 単独飛行に出すに当たっての教官の心境
学生を単独飛行に出すに当たっての教官の心境について、アルファーアビエィションのベテラン飛行教官からお伝えします。今回も普通は聞けないとても貴重なお話です。 飛行訓練を始めて、当初はホバリングの訓練、そして離着陸訓練を積んでいき、ソロフライトは最初の関門です。 アルファーアビエィションでは単独前の学科試験及び3名の教官のソロチェックを受け、OKをもらって初めてソロに出ることができます。さらに最終的にソロ直前の状態チェックでOKが出なければソロに出られません。 ソロ当日は当然のことながら個人差はありますが生徒の緊張が伝わってきます。同乗チェックの最初の垂直離陸で多くの生徒が力みのため浮揚してからホバリングが不安定になります。数回の離着陸後に体の力が抜けて普段の操作ができるようになり、いよいよソロの開始になります。 ヘリから降りて生徒の顔を見るとやはり緊張しています。声をかけてリラックスさせると、にこっと笑ってもらえるとこちらも安心します。 いつも直前で指導することは垂直離陸やホバリングで下を見ないこと、アプローチはしっかり方向をコントロールすることの2点を最後に指導していつもの操作をしなさいと言ってソロに出しています。 さあソロフライトのスタートです。 最初の垂直離陸が教官として一番緊張します。スムーズに上がってくれれば安心ですが傾いて上がるもんならどきどきもんです。少しホバリングを行い、舵に慣らさせてから離着陸に入ります。離陸操作から場周飛行は特に心配はありませんが、場周を飛行している機体に注意を払いながら無線で生徒の状態チェックを行います。普段通りの声ならもう安心です。ほとんどの生徒は順調です。最高ですと声を出してきます。たまに返事がないときがあります。地上からの教官の声に反応していつもと同じようにインターカムで返事をしてしまうのです。 1回目のアプローチです。パス角は深くなっていないか、速度は残らないか、無線を片手に指示を出す態勢を取りつつ見守ります。無事ホバリングに移ると一安心です。思わずよしと声が出てしまいます。後は流れに乗って離着陸をこなしていきます。 無事ソロが終了し、降りてきた生徒の顔を見ると一皮むけて少したくましくなった感じを受けます。 生徒は歓迎セレモニーの水掛の荒い祝福を受け、単独飛行を行った実感を味わいます。 生徒の挨拶の言葉にもソロフライトを終了した自信や次のステップに対する新たな気持ちがうかがえます。 教官冥利に尽きる一瞬です。
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