先日、回転翼単発タービンの資格を取得する為にアルファーアビエィションオーストラリア校に行ってきました。
自分は海外旅行も一度しか行ったことがなく、オーストラリアに行くのも初めてだったので、かなり不安な気持ちだったのですが、実際にオーストラリアの大地を踏んだらそんな不安は何処かへ行ってしまいました。何しろオーストラリアの国土は日本の約20倍で、何処まで行っても牧場や深緑の木々が果てしなく続いていて、まさに映画の一場面を見ているかのようでした。この広大な台地の上空をタービンエンジン搭載のロングレンジャーで飛行できるかと思うと胸の鼓動が嫌でも高鳴りました。
現地に到着して初日は近くのスーパーで食料品等の買い物をして、フライトトレーニングは次の日からとのことでした。翌日になってランウェイに出てみると明るい黄色にペイントされたロングレンジャーがありました。写真では見たことがありましたが、やはりタービン機のへりは大きくて迫力があります。これから自分でこの機体を操縦できるのかと思うと少し興奮してきました。空港には他にも色々な航空機が駐機していて、間近で飛行機やヘリの離発着が見ることができました。そして初めてタービンエンジンの始動を行いました。自分はピストンエンジンの機体しか操縦したことがなかったのでタービンの始動音には大変興奮してしまいました。何とか教官の手助けを得てエンジン始動を終え、コレクティブを握り締めホバリングを行いました。ラダーが少し重く機種が左右に振れましたが何とか立て直し、サイクリックを前に出して離陸姿勢を作ると機体は少しずつ前へ進みだし、転移揚力が付いたところでグッと上昇していきました。さすがはタービン機なのであっと言う間に2000ftまで上昇してしまいました。すると、目の前には広大なオーストラリアの台地が広がっていました。もう気分は最高でした。1時間のフライトトレーニングを終え、今日のフライトはどうだった?っと聞かれたので思わずGood!flight!と言っていました。自分は英語が苦手なので、外国人の教官たちと上手く話せるか心配でしたが、何とか意思を伝えることはできたようです。母国語が違っていてもヘリコプターという共通点があるので、仲良くなるのにそんなに時間はかかりませんでした。
日本ではもう少しで初夏の季節ですが、オーストラリアでは秋から冬にかけて涼しくなって来る頃でしたので、朝晩は冷え込みましたが日中は日が差して意外と暖かかくて過ごし易かったです。
週末は日本から一緒に来た友人たちとメルボルン観光に行って来ました。展望台からは、メルボルンの街があるヴィクトリア州が一望でき、目前の湾の向こうにはかすかにタスマニア島が見えていました。また、市街地中央のフリンダース・ストリート駅やセントパトリック教会などは、イギリスの洋館風な立派な建物で見応えがありました。
その後も訓練の方は順調に進み、あっと言う間に帰国する日になってしまい、もっとここにいたいと思いつつ今回の訓練は終了となりました。もし、またオーストラリアに来ることがあれば、この広大な台地の上を飛行したいと思います。 |