国際ヘリコプター協会(HAI)主催による「第51回HELI−EXPO'99」が、好天に恵まれた2月21日より23日まで、屋上に大規模なヘリポートを持つことで有名なダラス・コンベンションセンターで開かれ、全世界のヘリコプター関連企業の出展により初日は1万人の入場者があり盛況であった。
このHELI−EXPOにアルファー・アビエィションはロビンソン・ヘリコプター社より招待を受け参加した。
今回ロビンソン・ヘリコプター社はR22BetaU、R44、FSIジャイロ・スタビライザー・カメラ生中継R44、ポリスコプターR44と計4機を展示した。特にFSI付きのR44は約50万ドルという価格の安さと、デモ映像の高品質に驚かされた。
1998年度はロビンソン・ヘリコプター社は世界で最も多くのヘリコプターを製造した会社となった。その内訳はR44を134機、R22を117機と合計251機となり、2位がユーロコプターの216機、3位がベルの205機となっており、ロビンソン・ヘリコプター社の躍進ぶりが際だったものとなった。
午後5時半よりロビンソン・ベリコプター社ディーラーによる懇親パーティーが開かれアルファー・アビエィションも日本のディーラーを代表して参加した。
パーティーには新顔として東欧の国々のディーラーが加わり彩りを添えていた。ロビンソン・ヘリコプターの小型ヘリコプターの世界標準機種としての確固たる地位を印象付けされるようなとてもインターナショナルなパーティーであった。
各展示ブースを見てみる事としよう。
先ずベル社だがいち押しはタービン双発新鋭モデル427だ。デモフライトを熱心におこなっていたが、キャビンはワイドになり乗客居住性は良くなり、大きな窓は視界も良好であり人気が出そうな機体である。
ユーロコプターではEC135が人気が高く、BK117C1をストレッチして12席にしたBK117C2(EC145と改称予定)を32機も受注したと発表した。BK117はこれからもファミリーを増やしていきそうだ。
アグスタ社は109が昨年は41機も売れたと発表していた。
目立った動きがあったのはMDヘリコプターであった。1月末にボーイング社に買収されたマクダネルダグラスからオランダのRDM社の子会社に売却された民間ヘリコプター部門はMDヘリコプターズ社として500,600,900のシリーズを製造販売していく事となった。EMSヘリコプターとしてのMD900エキスプローラの評価は高く、米国コーストガードでも採用検討中とのことだ。
会場全体ではN類の軽双発ヘリコプターが活気があった。アルファー・アビエィションのBK117コースで免許取得すれば、BK117、EC145、EC135、MD900、アグスタ109、ベル427、 Bo105、AS355のざっと8機種が操縦できるようになる。これはスゴイとHELI−EXPOの会場で実機を見て、実感せずにはいられなかった。 |