整備作業は一人ではできません。当社では、整備作業に於いてもまた地上試験や飛行試験 など確認整備士を重複させないようダブルチェックを励行しています。 これは、人間にはミスが付き物だからです。
ある日、ヘリコプターの点検整備に訪れた人が見守る中、整備作業を開始する。
A.ベテラン整備士が一人でマニュアルやワークシートを見ずに手際よく整備作業を進めている。
B.若い感じの整備士が二人でマニュアルやワークシートを見ながら整備作業を進めている。
あなたはどちらが安心だと思いますか? |
「経験」。
整備士にとってこの「経験」は重要であるが中身が問題だ。
航空機にはいろいろな種類があり大型機もあれば小型機もある。そしてそれぞれの航空機は日々子供が大人へと育つように進歩している。整備士は様々な点検や改善を繰り返し航空機の成長を見守るのである。
そのため日々のメンテナンスを実行するに当たり基となるのがメンテナンスマニュアルである。
そしてこのメンテナンスのためのマニュアルは機体メーカー、エンジンメーカー、装備している機器のメーカーと様々な種類と数に及ぶ。
これらのマニュアル類は絶えずアップデートされ最新のものとなっているため我々整備士も常にそれらをチェックし熟読、把握しなければならない。このような成長過程を経てその航空機に対しての「経験」となる。
実務上、大型機の整備経験があるからといっていきなり小型機を満足には整備できない、また何十年も経験のあるベテラン整備士よりもその航空機の成長過程を5年間見守ってきた若い整備士の方がベターであろう。
マニュアル重視!
ルールに従った上で「経験」上のプラスアルファの作業を行う、全てを 「経験」だけに頼ることは危険なのです。
とかく小型機は一人の整備士でも管理が行き届くと思われがちですが一機だけを整備するにしても使用する工具、機体ごとのスペシャルツール、計測器具等が必要となりこれらの管理や整備書類の管理など一人では把握することが難しい状況にある。
整備士も人間であるから間違いも起こり得ることも考慮に入れて全ての面に於いてダブルチェック、チェックアンドチェックが必要不可欠なのである。
当社では事業会社として”ベテラン”と呼ばれる整備士も若い整備士も一様に日頃から中身のある「経験」を積み重ね、整った整備環境のもと全ての機体の安全飛行を持続させるようみんながガンバッテいます。
また、初心をふまえ新しいを考えを常に探求し機体改造にも力を投入しています。
あなたのヘリコプターは大丈夫ですか? |