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航空事情ミニレポート

 

アルファーアビエィションがお届けする航空に関する豆知識


#69 「飛行機の燃料」(2013/7/10)

アルファーアビエィションの飛行教官、整備士がお届けする毎回大好評の航空豆知識。
今回は飛行機の燃料の種類に関する知識をお届けします。

「飛行機の燃料」
飛行機の燃料には航空ガソリンとジェット燃料があります。
航空ガソリンは飛行機に装備されているピストンエンジンに用いられ、プロペラを回しています。
自動車用のガソリンに比べさまざまな面で品質は高くなっており、発熱量は大きく、気化性にすぐれ、不純物もなく、劣化しにくいという特徴をもっています。また、気温が低くなる高高度を飛行するため耐寒性にもすぐれています。

航空機の場合、どんな環境にあっても燃料を常にエンジンに送り込まないと、エンジンが止まり飛行することができなくなってしまいます。そのため、自動車用のガソリンよりも品質の高いものが使用されるようになっています。
なお、航空ガソリンは自動車用ガソリンと区別できるように、そのオクタン価によって着色されており、ひと目でわかるようになっています。 オクタン価というのは、そのガソリンの等級を表しています。
アルファーアビエィションで訓練機として使用しているダイヤモンド式DA40型機では、航空ガソリン100という等級の燃料を使用し、色は緑色になっています。

ジェット燃料は、一般的には旅客機のようなターボプロップ機やジェット機用のタービンエンジンの燃料として使用されています。
アルファーアビエィションは訓練機として2機のダイヤモンド式DA42型機と1機のセスナ式172P型を所有しており、いずれもテイーラート式TAE−125というデイーゼルエンジンを搭載しています。このエンジンには航空ガソリンではなくジェット燃料を使用しています。

今後日本では、航空ガソリンが手に入りにくくなる状況にあり、ピストンエンジンでの訓練は難しくなることが予想されます。
一方、ジェット燃料は定期便が就航している各空港であれば必ずあり、アルファーアビエィションの訓練は無理なく進められます。燃料の確保が確実であることから、天候や諸状況等にも対応することができます。

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