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航空事情ミニレポート

 

アルファーアビエィションがお届けする航空に関する豆知識


#75 「飛行機と雷」(2013/11/1)

アルファーアビエィションの飛行教官、整備士がお届けする毎回大好評の航空豆知識。
今回は「飛行機と雷」についての知識をお届けします。

飛行機と雷
一般的に飛行機が落雷を受けても安全であると言われています。
それは飛行機に雷が落ちても、電気は機体の表面の金属部分を伝わって機体の反対側まで走り、そこから空気中に放電してしまうからです。
そのため飛行機の中にいる人が感電することはありません。
とは言っても、雷の持つエネルギーというのは非常に大きく、機体のとんがった部分に落雷を受けやすいので、場所が悪ければそれなりのダメージを受けることになります。

飛行機は飛行するときに空気との摩擦で静電気を帯びることにより、無線機などの電子機器にも影響が出る可能性があるので、無線機が正常に作動することと雷の直撃を避けるために機体に電気が蓄積されない工夫がされています。
それは、主翼や尾翼の後縁に「放電索」と呼ばれる小さなアンテナのような突起物がつけられており、機体に溜まる電気を空中に逃がすようにしています。
これは大型の旅客機だけでなく小型飛行機にも装備されていて、安全に飛行できるようになっています。

最近では小型の飛行機でも気象レーダーを装備しているものもありますが、多くの小型飛行機には装備されていないので、パイロットは自分の目で雷雲を確認したら、どのように回避して飛行すればよいかを判断し、針路や高度を選択します。
気象レーダーを装備した飛行機であっても、雷雲を避けて飛行するということは同じですが、経路を決める上で有利になります。

アルファーアビエィション福島運航所では、訓練環境の整った福島空港での飛行機による自家用操縦士・事業用操縦士・計器飛行証明等の操縦訓練を通じて、飛行機の安全な飛行法や知識の教育を行いパイロットを養成しています。

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